【時局】2017年10月号に掲載されました。
担当の菅溪 栄樹さんは誠実さ溢れるお人柄。大変楽しい時間でした
そして素晴らしい編集力でお話しを分かりやすくまとめていただき感謝いたします

はちみつプロジェクト代表 伊藤 訓子様
とある42歳女性の事例をご紹介します。彼女は起業するにあたり、ある悩みを持っていました。
それは
「新しく作った自分のサービスが停滞している」
という悩みでした。一体なぜそういう状況に陥ってしまったのでしょうか?
彼女はサービスそのものにとらわれすぎていて、どうやって伝えたらいいか? 価格設定がこれでいいのか? そもそも本当にこのサービスメニューで良いのか? 彼女自身に迷いが生じ初め、自分のサービスに自信が持てなくなっていました。
「自信が持てない」「うまく人に伝わらない」「販売がうまくいかない」
そんな悩みがあるなら、あなたがつくったサービスが長期に渡り売れ続けるお客様に感謝し続けられる本物のサービスかどうか 今一度問いかける必要があります。
それは具体的には、以下のような問いです。
①WHY→あなたはなぜその商品を販売するのか?
②IF→もしそれを購入することでお客さまやわたしの周りや社会はどうなるのか?
①はあなたがそれをやりたい・やらなくてはいけないという理由です。「目的」ともいえます。それに対して、②は何かと言うと、①をすることで現実として起こる変化です。お客様や自分の身の回りにどんな幸せや価値をもたらすのかを想像を膨らましてみます。
なぜこの問いかけが大切かというと、本物の商品をつくる上で大切なことは「自分の人生ビジョンの延長上に商品を描く」ということだからです。
つまり、商品とビジョンに一貫性を持たせるのです。
イメージが湧きますでしょうか?
なぜそれが必要かというと人は「誰から買うか」ということを重要視しているからです。
商品の単価が上がれば上がるほどその優位性は高くなります。この人からモノを買うべきかどうか、信頼できる人かどうかを人は無意識に判断しています。
私たちが初対面の人と会う時、相手に共感や信頼が生まれれば、この人を信じたいし、もっと知りたいという気持ちになります。ですからまずは商品より前に、あなた自身を知ってもらい共感してもらうことが大切です。
共感や信頼がもたらされるポイントは、あなたが商品を提供する「理由」にあります。理由はどこから来るのかといえば、過去の自分の原体験や経験です。そしてその経験をもとに行動するビジョンを示すことで、商品を提供する一貫性が生まれ、納得と信頼が生まれるのです。
一貫性とはつまりストーリーです。あなたのストーリーが商品やサービスの価値を高めるのです。商品の価値とともにあなたの価値を明確にし、伝えることが大切です。
そうはいっても自分では出来ないという方もいらっしゃるかと思います。一度にやるのではなく少しずつ整理していことで明確になっていきます。
①WHY(あなたはなぜその商品を販売するのか?)と②IF(もしそれを購入することでお客さまやわたしの周りや社会はどうなるのか?)をまずは、書き出してみてはいかがでしょう?書き出してみるだけでも実に多くの気付きを得られるはずです。
さて、
彼女は結論から言うとその2つの問いから始まり、数時間深く掘り下げ整理することで、本当に自分が提供するべき本物のサービスを見直すことができました。それは、自分の能力経験・お客さまの感謝・叶えたい未来、全てが最大化するサービスです。今あるサービスを進化させる為の具体的な取り組みが驚くほど進んでいます。
全てのバラバラだったピースが1つになれたのは、彼女が考えるにふさわしいその環境を作ってじっくりと掘り下げ整理する環境を作る事ができたからです。
1人でもやってもいいし、または誰かとやってもいい。
立ち止まってそれらを整理することは、今まで停滞していた時間に比べるとはるか数十倍のパフォーマンスに相当する有意義な時間だったことは間違いありません。
あなたのサービスがもし停滞しているなら、この2つの問いを立て一度整理してみてはいかがでしょうか?
ある経営者さんの事例を紹介します。
その経営者さんは、起業してわずか2~3年で数十名のスタッフを採用し、売上収益ともに業界トップレベルまで順調に成長していきました。そんな中、人材育成の課題を持たれていました。事業の急拡大により今以上に質も量も加速化させなければならなかったのです。
しかしながら、ある重要なことを明確にせず、不安を抱えていました。
明確にしていなかったこと。それは会社が最終的に目指すべき目的地。そして判断軸でした。つまり「企業理念」がなかったのです。
企業理念とは、私たちは何の為に経営するのか? 何の為に存在するのか?の問いの答えであり、 それはまさしく経営者としての生き様に対する答えでもあります。
不安を解消するとはつまり自分の揺るぎない判断基準を明確にするということです。判断基準が明確になれば、その後の行動のブレの軌道修正もしやすくなります。判断の境界線が曖昧だと、社員やお客さまの信頼関係が損なわれる、行動そのものが停滞するなどの損害が起こる可能性があり、さらなる不安のスパイラルを引き起こしてしまいがちです。
事実わたしのお客様が事業についての不安を抱えている場合に、その不安の原因と判断基準を整理するだけで不安が解消された例が数百間件以上あります。軽いものでは5分かかりません。ですが未来を左右する決断ではそういうわけにはいかない場合があります。一時的な案件ではなく中長期に関わる重要な決断については、揺るぎない判断基準と目的地を明確にする必要があるのです。
その経営者さんの最も重要な判断軸と目的地を定めるべく、セッションが始まりました。
過去から現在まで人生の棚卸しをホワイトボードに書き表し整理する中で、一貫して貫くものが見えてきました。
無意識のうちに貫いてきた事。それは常にどんな時でも、物事の本質を見つめ、本物になるには? 一流になるには? という視点を持ち、考え追求してきたということでした。
そこには、本人も当たり前過ぎて感じてさえいない強い一本の芯が見えてきました。圧倒的なエネルギーがありました。そしてそれが見える事で周辺にある価値基準も明確化されていきました。
それだけを聞くと皆さんは「・・だからそれで?」と思われるかもしれません。
私は問いかけました。
「あなたはなぜ、それを目指すのですか?」
「そのお答えいただいた事を目指すのは一体なぜですか?」
このような問いと答えが幾度も繰り返されました。問いの答えは最初のうちは軽快でしたが、徐々に経営者さんは問いの答える速度が下がり、最後には数秒間の長い沈黙がありました。
「なぜかというと… 今後人類が危機に陥いるときがくる。その時、地球を救う必要があるからです」
しっかりとした口調でおっしゃいました。そしてその最後の問いの言葉は、ほぼそのまま企業理念となりました。
「平和的進化を遂げる人を育て、地球を救うこと。」
この最後の問いの言葉により、理念成文化の1つのピリオドが打たれました。企業理念は、よほどのことがない限り変えることがありません。だからこそ究極的なエネルギーが極まり、確信した答えを見つける事が重要です。
それを決める前は大変消耗しますが、不思議と決めた瞬間、頭と心が驚くほどスッキリ爽快になります。そしてあらゆる選択が一変に速やかで楽になるのです。
経営者さんが、その後にその企業理念をスタッフと共有した後に、お会いしました。
そしてその時、とても清々しい顔をしてこう語ってくれました。
「本当に理念がスッキリまとまって良かったです。何故ならあれから判断事に迷いがなくなって早くなったからです。恐らく自分についてあれだけ深く掘り下げる事が出来たからだと思います」
あなたが今もし未来を左右する重要なターニングポイントにいるとしたら、絶対的に貫ける判断軸を掴むということは、その不安を打ち消す一番の近道なのかもしれません。
先日、とある経営者さんと話していて
「やりたい事なんて簡単に見つからないよ」「そんなのが見つかっていたら今こんな事をしていない」
と、かなりあきらめたような口調で話しをしていました。その方は3代目で60歳近くの方でした。父親から事業を受け継いで、やりたい事が特になかったから受け継ぎ、今も継続しているのだと話していました。
やりたい事なんと簡単に見つからないという人にはある共通点があります。
それは「やりたい事を見つけるのは難しい」「見つかるわけがない」という考え方に疑いを持っていないという事です。
「やりたい事が見つからない」
という考え方を持っていると、知らず知らずに「見つかるかもしれない」という可能性をブロックしてしまいがちです。思考が邪魔をしてしまい、日々の中での小さな発見や気付きを見逃している場合があります。
やりたい事の発見は小さなイエスの積み重ねにしかありません。いきなり宝くじが当たったように「これがあなたのやりたい事です!」といって向こうからやってくることはまず稀です。
では、どうしたらその考え方を転換することが出来るのでしょうか?
「やりたい事が見つからない」という意識の背景には、やりたい事が見つかるという可能性を信じていない。そういう自分を信じていないということがあります。
では、そもそもどうしたら自分を信じるなんていう事ができるのでしょうか?
それは、信じる事ができるかできないかという事実や結果を意識するのではなく、在り方を意識することです。
「自分を信じることなんてできない」
と思っていても、「本当は信じたい」という気持ちは持っているのではないでしょうか?
大事なことは「自分を信じられるかどうか?」よりも「信じたいという奥底にある自分の気持ちに正直になれるかどうか?」だと思います。
今は信じれなかったとしても「信じるという在り方を大事にしたい」という気持ちは本当ではないでしょうか?
もしそれを確信できたとすれば、その在り方は自然に意識や行動となって現れます。
私は普段セッションの場において、たとえ小さな事でも「絶対的なYES」から始め、その小さな確信の中にある不変不動の軸を顕在化することで本当のやりたい事を発見することをしています。
できるできないのではなく
「そうありたい」
という自分の中にある絶対的に確信のある在り方から意識してみてはいかがでしょうか?
もうひとつ。
「やりたい事なんて簡単に見つからない」と思っている人は「やりたい事」の定義における理想が高い人が多いです。つまり「到底見つからない」と思っている視点にはそれなりの意味があるのです。そこに実は自分の気づいていない価値が潜んでいます。
「見つからない」と常に嘆いている在り方そのものにこそ、あなたの本質が隠れているかもしれません。
それについてはセッション事例をもとに次回以降にご紹介していきたいと思います。
はじめはどこまで自分の事を言えるかな? かっこ悪い事は言えないだろうなと思っていましたが、はやりなつこさんは信頼できると感じでなんでも話せました。
社会的に認められないと思っていた感情「一人でも生きられる」ということに、価値がある事、とても驚き嬉しかったです。
「一人の世界が好き」「一人でもさみしくない」という事は、妹や旦那さんくらいしか行った事がなかったでうが、それを価値に変えていけばいいし自分の強みなんだとわかりました。
凄くリラックスしたいい雰囲気で楽しかったです。ありがとうございました。
飯塚 和子様
何かしたいけど、何をしたらいいか分からない人。起業したいと思っている人。今の日常にこれでいいのか?と疑問や不満をもっていて、もっと充実させたいと思っている人におすすめです。
なぜなら不満の出処が何かがわかるからです。自分の運転するナビがあったらいい。人生の分岐点に立っている時に、自分がただなんとなく生きるのではなく、自分の選択をして生きているという確信が持てます。新しい価値観・視点が手に入る。何の為に生きているのか?という事がわかります。
一緒にいると、ワクワクする未来がどんどん見えてくる。人生というジャンルで安心感があります。自分の見えない所を教えてもらえる。成長できる。論理的なのに、自然(クリア)な感じ、シンプルで素直な印象です。
E&Wラボ 酵素と野草研究所 代表 小釣 陽代様
私のあるお客さまの事例をご紹介します。
そのお客さまは、野草マイスター制度を独自で確立し、全国で講師や講座を開いて事業が急成長され、勢力的に活動をされています。全て独学で野草を研究をし独自のコンテンツを切り開いてきた為、今後活動を広げる中で一人でやる限界を感じられていました。
そんな中で、彼女は今後活動をさらに飛躍させていく為のビジネスパートナーとの出会いを求めていました
「自分の想いをどのように人に伝えればいいのでしょうか」
出会った人達にもっと共鳴してもらい、一緒に助け合いながら取り組んでいきたいという思いを持っていました
その想いがなぜなかなか人に伝わらないのか?
相手に想いを伝え共鳴してもらうには、とても重要なプロセスがあります。
それは、まず「自分自身を明確にする」という事です。
そんな彼女が使命とビジョンを明確にするセッションを受けられました。
セッション中の人生の棚卸しで彼女は、今までにない大きな気づきを得ていきました。それは人生の中で過去から現在まで一貫して変わらず求めているもののいくつかでした。
そしてその1つは、人が生命力と活力を開花していく瞬間というものでした。
「そう、‥そう、それなんです!!」
「私はその瞬間がほんとうに大好きです。花のツボミがまさに花開いていく瞬間。この瞬間に生命を感じます。すべての自然現象、そして季節の変わゆく瞬間にもそれを感じることができます。それは私にとってこの上なくワクワクする瞬間です!!」
彼女は興奮してそう話しました。
そして私は何故そうなのか?さらに深く掘り下げ聞いていったり、過去の人生の中で共通している部分を探していきました。
紆余曲折あった人生の出来事の中に何度も訪れる心の奥底にある喜びを感じる瞬間が2〜3度見つけました。それは一体どんな事でしょうか? それは、どんな時にも見出そうとする「希望」に対する信念が現れた行為だったのです。
彼女の感情や事実を洗い出す事で、生まれた時から一貫して貫くものが明確になることで、未来の方向性が明確になっていきました。
「なぜ私が野草に見出しているのか?今までよりもっともっと深いレベルでわかりました。」
今まで生きてきた人生の中でも特に最悪の状況の時がありました。それは、父の死、死産、離婚という人生最大の3重苦に直面した時です。絶望的な状態で希望を見いだせなくなった時に出会ったのがまさに野草だったということでした。人に注目されることない野草がアスファルトの隙間からも生えてくるような生命力を持つそのたくましさに、自分を見出した。この2つの出来事が自分の使命の源だと気づかれたのようでした。
問いを繰り返しながら組み立てていく度に、彼女がどんな時にいたたまれず全身が喜びに包まれるかを自らが自然に発見していきました。これらを掴む事で、野草を通じて、今後自分はどんな想いを人と共有したいか?何を目指すのか?それはなぜなのかを一体にすることができました。
彼女はこのプロセスを「心と肉体が完全に一致した感覚」と表現していましたが、自分の無意識の中にあった想いがさらに深い所にあり、そこに繋がり客観視する事で、深く腹落ちしたといっています。
「ナチュラリスト起業家をつくること」
自然を受け入れる過程で自分の存在価値を受け入れる事ができる。そして自然に頼るのはなく、自らの足で立って自立できる希望と体感の場を増やしたい。自然と共存して生き抜くたくましさを養う同志をつくることが、彼女の強い想いとして顕在化しました。
セッション後、彼女があるシェアをしてくれました。
「なつこさんのセッションの直後にある分野でとても権威・実績ある方に出会い、そこでわずか数分くらい自分の使命や理念を語ってみたんです。そうしたらなんとぜひ支援したいと言われたのです。こんなに一瞬で同志と繋がれる事に本当にびっくりしました!」
使命を発見するプロセスに大切なポイントがあります
それは、
自分の気づかない自分に気付き、顕在化させる。
という事だと思います。なぜならどこまでいっても自らが気付いて意識的に体感を得ないと本当の意味で掴めないからです。体感とは経験です。“自分の知らない何か”見いだそうと普段よりも数倍強い意識を集中させ内観するからです。そしてそれらを言葉で発することが大切です。
普段ここまでの意識を持って見つめる機会を持てないのが現実だと思いますが、少しでもそういった状況や環境を作り出す事ができれば、思いもよらない自分自身に気づけるかもしれません。
もしあなたが、周り人との関係性が上手くいかないと感じた時は、その相手とどんな関係を築きたいか、それはなぜなのか?そしてそれは何の為か? を今一度、自分を見つめ客観視してはいかがでしょうか?
◆カウンセリングデザイン体験セッションはこちら
頭の中でモヤモヤになっていた部分が口に出して色々な質問をして頂くことにより、自分が大切にしている部分ややりたいことや人生においてのミッションが見えました!大分、頭がスッキリしたので、仕事に活かしていきたいと思います。
自分が今まで色んなことを中途半端に仕方を変えてきたりしていましたが、根幹として「人に伝えていきたいんだな」ということが共通していたことに気がつくことができました。
そして、その方法を多くに伝えることで、その多くの人の役に立ち、価値感を合う人達と一生涯関わっていけたら、より自分の人生の相手の人生がハッピーになるなあとイメージすることができました!
■感想動画